10食料品(精肉加工・乳製品・水産食品・調味料・パン・菓子・麺類・弁当・惣菜・レトルト食品・清涼飲料水・酒類・緑茶・コーヒーなど)、衣服、寝具・じゅうたん・タオル、木製品、家具、紙製品、印刷物(本・チラシなど)、化学肥料、石けん・洗剤、医薬品、化粧品、プラスチック製品、ゴム製品(タイヤなど)、革製品・毛皮製品、ガラス製品、鉄鋼、金属製品(缶・食器・鉄骨・くぎ・ネジなど)、生産用機器(繊維機械など)、業務用機器(自動販売機・医療用機械など)、電子部品・回路、電気機器(冷蔵庫など)、情報通信機器(携帯電話・スピーカー・カメラ・パソコンなど)、自動車、鉄道、船舶、貴金属、時計、楽器、おもちゃ その他多数日本の製造業は、現在大きく変化しようとしています。近年多発する自然災害のみならず、新型コロナウイルス感染症の拡大等により「不確実性」が増している状況を踏まえ、製造業においてもニューノーマル(新たな"業態")が必要とされるようになっているのです。『2021年版ものづくり白書』(経済産業省・厚生労働省・文部科学省)においては、製造業のニューノーマルについて3つの要素が取り上げられています。一つは、サプライチェーンの強靭化です。サプライチェーンとは製品をつくるための原材料や部品の調達・製造・在庫管理・配送・消費までの一連の流れのことですが、予測不可能な事態への対応を含めて危機に陥った時に、例えば部品調達の分散化など対応可能なシステムをあらかじめ構築しておくことを意味します。二つ目は、世界的な流れである地球温暖化を防ぐためにカーボンニュートラル(エネルギーを使用することで排出される二酸化炭素をゼロにする)に対応すること。製造過程でエネルギーを用いる製造業が取り組まざるを得ないシステム構築です。そして三つ目はSociety5.0というデジタル時代に対応する業務システムの構築。デジタルトランスフォーメーションなどによるビジネス全体の変革や見直しの必要性です。また、以上のようなニューノーマルを構築していくためには、それらに対応する人材のニーズがますます高くなることが予想され、特にデジタル化に対応する人材育成は各企業の課題と言われています。製造業とは、原料に手を加えて品物(=製品)をつくる仕事です。ネジを専門につくる仕事も、そのネジを部品として用いて自動車をつくる仕事も製造業。日用生活品や食料品から船舶のボディ、宇宙ロケットのパーツまで、世の中に存在するほとんどの「もの」が対象となります。なお、製造業に携わる企業は、製造業者、あるいはメーカーとも呼ばれます。するといった場合、職場の人間関係が大切にどんなものを作る?この業界の現状求められる人材とは製品は、基本的に均一の仕様や構成にしなければならないため、ていねいかつ正確な作業をすることが求められます。製造するものによっては、工業高校で実際に学んだ知識や技術が評価される場合もありますが、多くの企業が普通科高校からの人材を受け入れています。「ものづくり」のスペシャリストとして活躍する適性のポイント□ 協調性やコミュニケーション能力のある人 * 期日までに納品するために一丸となって作業を □ 安全に対する意識を持っている人□ ものづくりに取り組むためのていねいに仕上げよう とする姿勢、 緻密さを持っている人□ 新しい技術の習得に積極的に取り組める人製造業
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