進路のてびき 就職公務員編(キャリアデザイン準備号)
47/216

1早期離職のデメリットコムラ041②再就職しても成功するとは限らない 再び仕事を見つけるということは簡単ではありません。また、仮に就職できたとしても、自分に合う職場、前の職場に比べて良い職場であるとは限りません。やめたことを後悔する可能性さえあります。その結果、転職を繰り返す、仕方なくアルバイトに就き、将来を見失うというリスクを背負うかもしれません。●高校新卒就職者の在職期間別離職率の推移15.0【ハローワーク/ヤングハローワーク】職業の紹介や相談に応じてもらえます。■全国ハローワークの所在案内https://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html【ジョブカフェ】地域の実情に合わせて設置されています。若者の能力向上と就職促進を図るため、若年者が雇用関連サービスを1カ所でまとめて受けられるようにした施設です。■各都道府県のジョブカフェhttps://www.meti.go.jp/policy/jobcafe/jobcafe_all.html36.926.3努力を重ねて就職を果たしても、いろいろな要因があって、「やめたい」と思うことがあるかもしれません。しかし、そこですぐに「やめる」という選択をしても良いのでしょうか。特に早期離職の場合には、退職した後もそのデメリットがついて回ることが少なくありません。「会社をやめる」ことは、自分の人生を大きく左右しかねない問題。くれぐれも決断を急がずに、しっかりと考えましょう。①再就職の際に、根気や責任感、協調性などが 欠けていると思われる 離職して次の職場を探す際、履歴書には前職と勤務年数を記載しますが、その年数には大きな意味があります。 例えば、5年以上勤めた人の場合は、面接官は仕事をする中でそれなりの考えがあって退職したのだろうと退職理由を聞きます。ところが早期離職の場合、面接官は「仕事に対する責任感や根気がないのでは?」「職場での協調性が欠けているのでは?」「採用してもすぐやめるのでは?」という疑いを持って質問をしてきます。早期離職をした履歴書を提出した時点で、すでにマイナスイメージがついているのです。平成30年16.911.9平成31年16.310.0令和2年15.010208.160(%)(資料:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」)5030401年目2年目3年目■ 早期離職のデメリットとは早期離職——特に3年以内に会社をやめた場合、思わぬデメリットが生じることがあります。■ 「やめたい」と思ったら、相談しよう!○身近な人に話をしてみましょう 自分の気持ちを整理して、将来についてよく考えると共に、友人や保護者、高校時代の恩師や先生など、身近にいる人たちと話をしたり、それぞれの考えを聞いてみたりしましょう。○公的な機関に相談してみましょう 右記は、退職や転職に関するアドバイスなどをしてくれたり、悩みの相談に応じてくれたりする機関です。全国に設置されているので、確認してみましょう。〜「やめたい」と思ったとき、考えてほしいこと〜

元のページ  ../index.html#47

このブックを見る